イレブン株式会社 中川 透

ご挨拶 MESSAGE

ご挨拶 MESSAGE

38年間に感謝を込めて、中川流料理道でご恩返し。
この度、みなさまのご支援を承り、日本料理監修を主たる業務とするイレブン株式会社を設立する運びとなりました。
38年間、日本料理にこだわり続けてきて、次なる素晴らしいステージに立てることを心より感謝しております。
思い返せば、無意識のうちに父の影響をうけていたのか、料理の道に飛び込んだのが15歳のとき。
当時、料理界で要の立場にあった父に志願しましたが
「人さまの釜の飯を食わしてもらわんと一人前にはなれん」の父の方針で、関西の雄・鈴木忠英氏の下へ。
「料理人たるもの確固たる信念をもて」「すじ道は決して違えるな」
師匠の魅力ある言動と言葉の数々はすぐに私の指針となり、迷わず一つ道で料理の世界のとりこになりました。
その後は、世にいう波瀾万丈、紆余屈曲がありましたが、ご縁があり、
2008年から名古屋マリオットアソシアホテルにて日本料理総料理長を務めさせていただくことができました。
国内最大級といわれる座席数を誇った日本料理「華雲」。大口の受注が舞い込むホテルの宴会料理。
いずれも、私ひとりの力では到底及ばないスケールです。
いかに自分の考えを皆に浸透させていくか。日本料理調理チームとしての向上心やスキルアップを常に考えてきました。
また、ホテルの宴会でも料理はお客さまが楽しみにしていらっしゃるもののひとつ。
大量仕入れ大量調理という制約のなかで、
お客様のご要望を伺いホテルのブランドイメージを保ちながら、その折ごとにメニューを考案して参りました。
そのどれもが、私にとっては愛おしい時間でした。 華雲閉店にあたり多くのみなさまに足をお運び頂けたことが私共の誇りです。
このような清々しい気持ちで新たな挑戦ができるのも、これまで多くの方々に支えて頂けたからこそ。
ここまで多くの方にご縁をいただきましたことに改めて感謝申し上げます。
2016年春、一料理人奉公から始めて大手ホテルの総料理長まで経験させていただいた
38年間のご恩をより多くの方々にお返ししたく、
イレブン株式会社を拠点に日本料理監修業務を主に和食文化の啓蒙活動に邁進してまいります。
幾多の年月を経てなお受け継がれる日本料理の伝統業、様式美を大切にする「中川流料理道場」という新たな道で、
みなさまの現場をやりがいのある場にできれば幸いです。

2016年春 吉日

イレブン株式会社 
代表取締役社長 中川 透

イレブン株式会社 中川 透